愛おしい日常
時間は止まらない。
filmを始めてそんな当たり前のことに気づいた。悲しくて苦しくても 進み続ける。
この世界にはどれくらいのひとが居るのだろう。どれくらいのひとが一日一日を大切に生きてるだろう。
時間は有限というように、この命にもいつか終わりが来る。
そんな当たり前を受け止めて生きてるひとはどれくらい居るのだろう。
通勤ラッシュ、帰宅ラッシュ。
いつも決まって混む電車の中。
押しつぶされて息が出来なくなったり、ドアが開いた瞬間にひとのことなんて考えず、ただ自分が早く乗り換え。家に帰る。ために降りるひととか…
窮屈な世界だなぁ。
そんな日常に疲れ果ててた。
filmを持って通勤するようになって変わった。
足早に通り過ぎるひとの影や、おしくらまんじゅうのような通勤ラッシュ帰宅ラッシュが少しだけ愛おしく思えるようになった。
みんな 抱えてるものや 抱えてるものの大きさは違う。足早に歩く理由も違うだろう。
私は私でしかないからその理由は分からない。なのにどうしてだろう。愛おしく思った。
Digitalじゃない。
filmがいい。日常をfilmで写したい。
これから先の人生、何が起こるのかなんて誰にも分からない。もしかしたら明日、急に心臓が停止してこの世界とばいばいするかもしれない。
もう少し生きたかったって後悔しないように。あれもこれもやりたかったのに撮りたかったのにって泣かないように。
filmがいつ生産stopしてもいいように
私はこれからも撮り続ける。
変わり続ける世界の色や声や音を
filmで写真という形に残していくのだろう。
2020.11.05
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